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「東大の病」が日本の組織崩壊の元凶だ [教育]

「東大の病」が日本の組織崩壊の元凶だそこからの離脱を決意して離婚し、それに猛反対した親との縁を切りました。その過程でやがて、自身の性自認に疑問を抱き、自分を癒すために女性装するようになったのです。(中略)図書行政商議会の場で1人で対抗しても事態をひっくり返せないと悟った私は、とりあえず、一番の被害者である学生たちに、この事態を伝えるべきだと考えて、ある学生にメールしました。それから、知り合いの東京新聞の記者にも公開可能な情報を伝えました。このことで、私は図書館館長から「リークをした」と責められることになりました。確かに、私が大学側からの正式発表を待たなかったのは事実ですが、図書行政商議会で決まったことは、最終決定なのですから、一刻も早く関係者に知らせるべきことなのです。しかも閉館まで4ヵ月くらいしか時間がありませんでした。(中略)この病への唯一の処方箋は、「うやむやにされたことをきちんと明るみに出し、是非を問う声を上げる」ことです。誰かが歯車に身投げして、止めないといけないのです。今回、がんばってくれた学生たちは、声を上げることで「東大の病」を正すことに成功しました。彼らにとって、非常に大きな体験だったのではないかと思います。少なくとも私にとっては東大のみならず、日本の将来に希望を抱くことのできた貴重な機会でした。 安冨 歩(DIAMOND ONLINE)
これを読んでいて、安冨氏は、離婚したり、親と絶縁した時のエネルギーは相当なものであったろうに、「図書行政商議会の場で1人で対抗しても事態をひっくり返せないと悟っ」てしまったのかということであった。東大の組織運営がどうなっているのかについては全く不案内だが、図書行政商議会で議論したことは所属教授会に報告されるような手順になっていないのかどうか。教授会で問題点を報告することで、この図書館の一年間の閉鎖が研究者のみならず学生不在の運営であることの問題提起をすることができたのではないか。
学生に事態の深刻さを教えるのはそれからにしても遅くはないだろう。学園闘争が盛んだった時代には、一人で断食をして問題を訴えた教員もいたことを思えば、反対の意思表示や問題提起の仕方にはどこか優雅な所がある。図書館長からリークしたと非難されるのは当然である。
教員と学生が深刻に対立する事態に立ち至った場合、教員の側で最大限の努力をして賛同者を得ようとしないで安易に学生の力を借りて事態の展開収束を図ろうとすると、学生の信頼をも損なうことがあるというのが組織に属する構成員が心しておくべき事のように思うのである。
東大の病ではなく、我々自身を蝕んでいる病なのであって、それが東大という最高の知性集団の中で顕在化しているだけなのであろう。

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勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし [言葉]

〈勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし〉──名将・野村克也氏の有名すぎる至言だ。球団ワースト記録を更新した巨人のドロ沼連敗にも、「不思議」はない。(週刊ポスト2017年6月23日号)
この名言が野村克也氏の識見に基づくものであるとこの記事の記者は思い込んでいるようである。多くのプロ野球ファンやプロアマを問わず野球の指導者の多くも野村氏の啓発だと思って、選手や監督としての彼の偉大さだけでなく、野球を通じて事の本質を衝いている人物だと敬服しているように思う。
しかし、この名言は江戸時代の松浦静山の言葉なのである。野村氏は野球関係者の中では書を善く人だといわれ、本人も選手に野球だけでなく書物も読めと薦めていることで知られている。色々な書物を読んでいて、勝負師としての痛い体験がこの言葉に深い共感を特に覚えたのだろうと察する。
彼は上記の名言について典拠を明示して語ったり、書いているかどうかということについては寡聞にして知らないが、学者や研究者の論文ではないから、典拠を明示していなくても、然したる問題はないかも知れないだろう。或いは、この名言は人口に膾炙していて典拠を示すまでもない周知の至言だとして使っているのかも知れない。
何故この名言の典拠を問題にしていることになったかというと、友人から貰った抜き刷りを読んでいて、典拠を持つ言葉だと知った不明・無知を恥じ入ったからである。
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