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みみずと蚯蚓 [言葉]

今朝の俳句教室か何かのテレビ番組で「みみず」を詠んだ人の句作について、俳句の選者が「みみず」は漢字で書きなさいと注意をしていた。みみずを漢字でどう書くのか咄嗟に思い浮かばなくて、辞書を引いて確認した。
何故俳句では「ミミズ」を漢字で書く方がいいのか、その説明はなかった。俳句を5万句以上収めている電子版の句集を検索してみた。
「みみず」を詠む句は二十数句ヒットして、一句だけが「みみず」と表記していて、後は一茶や子規の句を含め、いずれも「蚯蚓」と漢字で書かれている。俳句の世界では、みみずを漢字で表記するのが伝統なのだと知った次第である。
「出るやいな蚯蚓は蟻に引かれけり」(一茶)
雨上がりには蚯蚓が地表に出て来て、干上がったり、のたうっているミミズが蟻に引かれる情景は屡々見受ける。この一句も変哲も無い句であるが、描写の率直さが面白いと思った。もっとも読みようによっては、自然界の恐ろしい情景の一端を詠んでいるようにも読めるし、人事に仮託して読むことも出来るが。
これを「出るやいなみみずは蟻にひかれけり」とか「出るやいなミミズは蟻に引かれけり」と表記するとどのような受け止め方になるのかその相違点は余りピンと来ないが、音声としてのことばだけでなく、書かれた文字の視覚的な受け止め方も俳句にはあるということなのであろう。
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